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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第18章 涙の告白
……遼くんの顔が歪んで、深い瞳が揺れた。
だけど、その視線は真っ直ぐ私に向けられたままで
遼くんの瞳に、私が映っている。
……7年分の恋心が、止めどなく溢れてきてしまって
うまく言葉にすることができないけど
だけど、今
真実の想いを、貴方に……
「……遼くん、ごめんね」
「………!」
「毎年春を迎える度に
私……去年よりもっと強く、遼くんに惹かれてしまうの」
「………っ」
「……ごめんなさい……」
……ごめんなさい
私の想いは、遠い空の彼方にいる桜さんを傷付けてしまう
永遠の愛を誓い合った2人の心に
私の告白が、深い闇を落としてしまう
……分かっていながら、自分を止められない私を
……どうか、許してください……
「……遼くんが、好きなの」
「………っ」
「ずっと好きだったの……」