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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第20章 溢れる笑顔
「………?」
隣りから視線を感じて、首を左に回すと
同じアイスラテを飲んでいた沙月が、じっと私を見つめていた。
「……沙月?」
「………」
「どうしたの?」
「春菜、綺麗になったね」
「………!」
「本当に、綺麗」
……えっ!?
な、なんて……?///
突然真面目な顔をして言われたから、思わず咳込みそうになってしまう。
「な、なによ急に///」
「……急っていうより
実は、ゴールデンウイークの後くらいからそう感じてた」
「………!」
「私、かなりドキドキしてるわよ」
長いまつ毛を瞬きさせて、沙月が顔を近付けてくるから
私はその勢いに押されて体を仰け反らせた。
「や、やめてよもう!
そんなお世辞言っても何も出ないよ!」
「いや、ホントなの。
私、営業部と経理部から合コンセッティングしろって言われてるんだから」
「~~~!
な、なにそ、れ…」
「皆、春菜目当てよ」