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春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第20章 溢れる笑顔
「……どうして、こ、ここに……」
やっと声が出たけど、私はユキから目を離すことが出来ない。
ワンポケットの付いたシンプルな白Tシャツに、ストーンビーズのネックレスを下げて
ネイビーのショートパンツに、足元は履きやすそうな同系色のエスパドリーユ
シンプルだけど、身につけるアクセサリーがセンスよくキラめいていて
……何度言ったか分からないけど
相変わらず、上から下まで本当にお洒落でかっこいい。
「それは、俺の台詞だよ?」
ユキは困ったように微笑んで、キョロキョロと周りを見渡す。
「俺、春ちゃんは来ないって聞いてたんだよ」
「……え!?」
「まぁ、男2人で湘南デートすること自体ありえないけどさ。
でも、本当に……」
……私が、来ないって聞いてた……?
っていうことは、まさか……
「……遼くんが、ユキをここに呼んだの……?」