この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第20章 溢れる笑顔
……考えなくちゃいけないことが、たくさんある。
“ 春ちゃんを、1日宜しくって ”
遼くんが、なぜそんな頼みをユキにしたのか
なぜユキは、それを受け入れてここに来たのか
……どうして、もう一度笑ってくれるのか……
「春ちゃん、早く。置いてくよ」
「……ユキ…」
「俺を1人にしたら、他の女が来ちゃうけどいいの~?」
「………!」
「さっきもね。
待ってる間にデートに誘われた」
青信号になった横断歩道を渡り始めたユキは、ケロリとした顔でそう言ったけど
「~~~!///」
~~~見られてる! 振り向かれてる!
すれ違う女の子達の、ハートの視線が
吸い寄せられるようにユキの元へと……
「~~ま、待って!」
「……!」
「ダメ!」