この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第7章 眠れない夜に、温もりを

「………っ」


……人を惹きつける、低くて綺麗な声。

今までほとんど話したことは無いのに、その深い瞳が全てを捉えているようで

心の奥から、何かが込み上げてきて

どうしてか、鼻の頭がつーんと痛くなる。


「あ、あの……お金は……」

「いいよ、俺が払う。
沙月、言っとくがお前は自腹だからな」

「………!」


コートを受け取って立ち上がった沙月が、ビクッと体を震わせた。


「蓮見を送ったら、絶対戻ってこい。
説教してぇことがある」


……へっ?
せ、説教って!?

驚く私とは対照的に、沙月は額からダラダラと汗を流して


「わ、分かりました……」


さっきまではずっとタメ語で話してたのに

何かを悟ったように、宮本さんに深々と頭を下げた。

い、一体どうしたんだろう……?


「行こう、春菜」

「う、うん……
宮本さん、お先に失礼します」


コートを羽織って、私もペコッと会釈をすると

宮本さんは遼くんを見たまま、煙草を掴んだ手をひらりと振った。


/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ