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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第4章 大キノコの女体和え
「とっても可愛いですよ……キオさん」

 そう微笑んで、少年は棚からレッドソースのビンを取り出し、ひと匙すくってキオの小麦色の肌の上にとろりと被せる。日焼け痕で元々まだらの肉体に、透明感ある赤色が加わる。

「出来上がり! では、頂きます!」
「へあ……あへぇ……食べられちゃう……ふぇあ……あ、あ、あ……」

 少年の指がキオを掴む。軽く摘まむようにして持ち上げ、糸を引くソースを軽く切って――

 ゴ、クン!

 頭からキオをひと呑みにする。さすがに一気に飲み下すことはできず、大蛇が獲物を丸呑みしたときのように、喉が大きく膨らんで、まだそこにキオがいることがわかる。

(あ、あ、あ、あああああ……)

 少年の食道の中をゆっくりとずり落ちながらも、キオは全身に生え拡がってゆく菌糸の快感に悶えていた。食道にみっちり詰まって身動きが取れず、何も紛らわすことが出来ないことも、快感に拍車をかける。更には食道壁を滴る催淫性とやらの唾液である。それが改めてキオの皮膚から浸透し、肌の感受性を凶悪なまでに高める。
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