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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第5章 淫乱剣士の踊り喰い
「ふあっ……ふやあ、あぁあぁ……」

 ずちゃあっ……

 キオは息も絶え絶えの状態で胃の腑へと滑り落ちた。果てた余韻にまどろみそうになりながらも、おかげで肉体を蝕む快感の波は少し引いている。

(ふうあっ……くっ……ま、まだちょっと……体が火照るけど……こ、ここはアイツの腹の中……どうにかして脱出してやる……)

 真っ暗闇の中、どうにかして体外へと逃げ出す方法はないかと手探りする。巨人の胃袋とはいえ狭く、立ち上がれるような広さはない。少し大きな寝袋といった程度のスペースだ。否応なしに背を預ける胃壁からは少年の体温の生暖かさが伝わってくる。

 キオは半身を起こしてみた。麻痺していた体が少し自由に動かせるようになっている。腰のあたりまでが液体に浸かっているが、少年の胃液だろう。

「とにかく外に出ないと……」

 さもなくば……その先は想像したくもない。心なしか、キオが身を浸している胃液の粘り気が強まっているような気がする。

 ゾクッ……

 背筋が震えたのは、恐怖のせいではなかった。

「え……?」

「キオさん……言っていませんでしたが……例のベリー、唾液だけでなく、胃液にも催淫作用をもたらしてくれましてね……消化を助ける効果があるんですよ。フフッ! と、言っても……貴女が消化されるとき、夢見心地で消化されるのを、という意味ですけどね」

「なんだって……ウッ! アアアッ!」

 最初に少年の口の中で唾液を塗り付けられ時と同じだった。いや、それ以上だ。知らなかったとはいえ、催淫効果がある胃液の中に、迂闊にも女性器を直に浸した状態だったのだ!

「んはあああああっ!」

 抑えきれぬ衝動が子宮から脊髄を一直線に駆け昇る。
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