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パラダイスパレスの淫らな晩餐
第7章 ゲテ物の寄生蟲和え
「たまにはゲテものを食べてみるのもいいかもしれませんね……あ、エヌフィーヌさん、貴女のことではありませんよ。これのことです」

 ドサッ……ドザドサ

 執事に持ってこさせた網袋から手掴みして取り出したものを、少年はエヌフィーヌの上に落とした。

「きゃあっ!」

 落石のように降り注ぐ、無数の物体にエヌフィーヌが悲鳴を上げる。

「心配要りませんよ」

 少年が言う通り、それらは柔らかく、体にぶつかっても痛くはなかった。

(いったい何……?)

 振りかけられた物体は白く、ぶよぶよしており、大きさはエヌフィーヌの手の平ほどだ。だが、その正体に気づいた時、恐怖の絶叫がエヌフィーヌの喉から絞り出された。

「きゃあああああああああああっ!」

「サバンナリーチ。大蛭です。見た目は悍ましいですが、脂がのっていて実はけっこうイケるんですよ」

「嫌っ……ヤアッ! ああっ……ああっ! 引っ付いてくるっ!」

 エヌフィーヌの白い素肌に這う不気味な蟲たちが、その温もりを感じ取って張り付き始める。

「いやぁあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 ヒルはもぞもぞと肌の上を這いながら、徐々にエヌフィーヌの肉体の特定の箇所に集まる。

「野生のものは獲物の体液を吸い、あっという間に吸い殺してしまうほど危険ですが……ご安心下さい。そいつらは僕が品種改良をして、女性のエクスタシーを引き出す性質を持たせた特別製です」

 乳首を中心に、ヒルたちが集まりエヌフィーヌの大きく柔らかな丸い乳房を覆い尽くす。また、股の間にも数匹がべちょりと張り付き、敏感な部分を吸引する。

 じゅっ……じゅじゅじゅっ……

 通常のヒルの数倍の巨大軟体。その見かけ通り、体液の吸引力も相当なもので、その音がはっきり耳に届くほどだった。

「あ……ああっ……すっ……吸われるっ……んおっ……お、おおっ……」
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