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退魔風紀 ヨミ ~恥獄の学園~
第3章 「許さない!」
「あ……」
気づいた時にはインキュバスに口付けをしていた。詠以上に驚いた表情で、大きく見開かれたインキュバスの瞳。そこから一筋の涙がこぼれ落ちる。
言葉は要らなかった。優しく抱き寄せられ、詠の唇が再び塞がる。
「ン……ふ、ぁ……」
吸われるままに、あるいは求めに応じて舌を絡ませる。唾液がちゅるちゅると音を立てて二人の間を行き来する。
(初めて……なのに……)
ファーストキス。それを魔物に捧げてしまった。しかし、だからこそ、この哀しく美しい魔を鎮めるに値するのではないだろうか。
接吻に陶酔する間にインキュバスは支えた詠の身体を優しく抱きおろし、倉庫のマットの上に横たえた。愛の交わりを途切れさせることのないまま、詠の手をゆっくりと、自分の股間の男性へと導く。
「え……?」
「欲望にしか触れてこなかったこの道具を……そなたの手で慰めてはくれぬか? 真の愛を知りたいのだ」
(どうしよう……こんな、男の人の……ものを)
勿論、愛撫はおろか触ったことなど一度もない。だが、先ほどインキュバスに裸体を見せつけられて以来、実を言えば気になってしかたなかったのだ。
(ああ……魔物なんかのものに触れるなんて……)
おそるおそる、ためらいがちに手を伸ばす。長く、巨大なそれは想像していたよりも熱く滾っていた。
気づいた時にはインキュバスに口付けをしていた。詠以上に驚いた表情で、大きく見開かれたインキュバスの瞳。そこから一筋の涙がこぼれ落ちる。
言葉は要らなかった。優しく抱き寄せられ、詠の唇が再び塞がる。
「ン……ふ、ぁ……」
吸われるままに、あるいは求めに応じて舌を絡ませる。唾液がちゅるちゅると音を立てて二人の間を行き来する。
(初めて……なのに……)
ファーストキス。それを魔物に捧げてしまった。しかし、だからこそ、この哀しく美しい魔を鎮めるに値するのではないだろうか。
接吻に陶酔する間にインキュバスは支えた詠の身体を優しく抱きおろし、倉庫のマットの上に横たえた。愛の交わりを途切れさせることのないまま、詠の手をゆっくりと、自分の股間の男性へと導く。
「え……?」
「欲望にしか触れてこなかったこの道具を……そなたの手で慰めてはくれぬか? 真の愛を知りたいのだ」
(どうしよう……こんな、男の人の……ものを)
勿論、愛撫はおろか触ったことなど一度もない。だが、先ほどインキュバスに裸体を見せつけられて以来、実を言えば気になってしかたなかったのだ。
(ああ……魔物なんかのものに触れるなんて……)
おそるおそる、ためらいがちに手を伸ばす。長く、巨大なそれは想像していたよりも熱く滾っていた。