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退魔風紀 ヨミ ~恥獄の学園~
第6章 ふざけないで!
「みんな……どうしてしまったの?」

 決まっている。このような異常な事態は退魔師として何度も経験してきていた。

(魔物の仕業! ついに現れたのね!)

《その通り……我こそはインキュバス。淫魔、夢魔……人は我をそう呼ぶ》

 またしても頭の中に声。しかし今度のそれはギニーのものではない。

「姿を見せなさい!」

 教室には絡み合う生徒たちの姿しかない。詠は立ち上がり、契印を結んだ。

「……鎮!」

 目くらましなどを破り、真実の光景を暴く契印だ。しかし、教室の様子に変わりはなかった。

「んふぅ……ア、アアン……」
「来てぇ……もう、我慢できない……」
「ファック・ミー……」

 女生徒たちはこぞって肌を露わにし、男子生徒たちを誘う。男子もまたズボンを下ろし、局部をそそり立たせて挑みかかる。

(ど、どういうこと……これは幻なんかではない! 現実……)

《ククク、言っただろう。我は夢魔。その実体は淫らな夢……》

「どこにいるの!」

《ククク……まだ気づかないのか? 媚薬にあてられたお前の淫らな白昼夢こそが我ということに!》

「なんですって……?」

《……さきほどの絶頂によって白昼夢は現実となり、周囲を巻き込むまでの力を得た。ヨミ、お前のおかげだ!》

「具合悪ソウデスガ、大丈夫デスカ?」
「……え?」

 インキュバスとの会話に気を取られている間に、男性教師がすぐ傍に寄って来ていた。

「……デモ心配要アリマセーン! 先生トFUCKスレバ、スグ気持チ良クナリマース!」

 男性教師もまた肉棒を曝け出し、いきり立たせていた。

「きゃあああああああ!」
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