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牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ
第1章 秘密結社ドワルギオン
※ ※ ※
窓を塞がれた護送車の中からは外の景色を見ることはできない。だが、ガタゴトと揺れている様子から見て、人里離れた場所へと連れて行かれているのだろう。麗はそう見当をつけた。
(私たち……これからどうなってしまうのかしら?)
車内の後部座席には麗も含めて5人の囚人がいた。皆、手錠をかけられたまま押し黙っている。全員がドワルギオンと戦った戦隊の女性隊員である。
共闘したことこそなかったものの、彼女たちの名前や所属していた戦隊は、報道などを通して知っていた。もちろん、それは彼女たちの「活躍」ではなく「テロ」を伝える報道だったが。
「この護送車、亀か何かなのかしら? もう三時間近くは走っていてよ……いつになったら到着いたしますの?」
そう言って車内の沈黙を破ったのは一番前に座る白井沢ユキだった。整ってはいるが、少しキツめの顔立ちに険のある表情を浮かべている。
囚人という卑屈な立場を感じさせない女主人然とした口調は、さすが白井沢財閥の令嬢といったところだろうか。着ている物も、まるでどこかパーティへでも出かけるかのような白を基調としたフォーマルな装いだ。
彼女は白井沢グループの研究機関を使って超科学戦闘スーツを開発し、組織した超装戦隊に自らも一隊員パールゴージャスとして加わりドワルギオンに立ち向かった勇敢な少女だった。
「そーだにょ! トイレ休憩もなしだし、僕もユキちゃんも、もーオシッコ漏れちゃいそうだよ!」
悪戯っぽい口調で同調したのは、大きな眼鏡をかけた愛嬌のある顔立ちの女の子、爆星戦隊の爆星ブルーこと藍田ヨリコだ。
窓を塞がれた護送車の中からは外の景色を見ることはできない。だが、ガタゴトと揺れている様子から見て、人里離れた場所へと連れて行かれているのだろう。麗はそう見当をつけた。
(私たち……これからどうなってしまうのかしら?)
車内の後部座席には麗も含めて5人の囚人がいた。皆、手錠をかけられたまま押し黙っている。全員がドワルギオンと戦った戦隊の女性隊員である。
共闘したことこそなかったものの、彼女たちの名前や所属していた戦隊は、報道などを通して知っていた。もちろん、それは彼女たちの「活躍」ではなく「テロ」を伝える報道だったが。
「この護送車、亀か何かなのかしら? もう三時間近くは走っていてよ……いつになったら到着いたしますの?」
そう言って車内の沈黙を破ったのは一番前に座る白井沢ユキだった。整ってはいるが、少しキツめの顔立ちに険のある表情を浮かべている。
囚人という卑屈な立場を感じさせない女主人然とした口調は、さすが白井沢財閥の令嬢といったところだろうか。着ている物も、まるでどこかパーティへでも出かけるかのような白を基調としたフォーマルな装いだ。
彼女は白井沢グループの研究機関を使って超科学戦闘スーツを開発し、組織した超装戦隊に自らも一隊員パールゴージャスとして加わりドワルギオンに立ち向かった勇敢な少女だった。
「そーだにょ! トイレ休憩もなしだし、僕もユキちゃんも、もーオシッコ漏れちゃいそうだよ!」
悪戯っぽい口調で同調したのは、大きな眼鏡をかけた愛嬌のある顔立ちの女の子、爆星戦隊の爆星ブルーこと藍田ヨリコだ。