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牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ
第7章 絶対に負けない!
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「ジリ・ドワール(万歳)!」
「ジリ・ドワール(万歳)!」

 ドワルギオン支配一周年記念式典の会場は、超がつく熱気の渦のただ中にあった。日本各地のスタジアムに詰めかけたドワルギオンの熱烈な支持者たち――そのほとんどが洗脳によって、自分の意思で心の底からドワルギオンを崇拝していると思い込んでいる者たちだったが――がドワールコールを絶叫する。

「ドワルギオンの教育によって、かつてテロ行為に手を染めていた犯罪者たちも、今では立派に社会貢献できるよう更生しております」

 派手な音楽と共にアナウンスが流れる。

「この記念すべき良き日を祝して、その中でもとりわけ優秀な五人のデビューが決定いたしました……ご覧ください! 名付けて牝囚戦隊ジェイルジャーファイブ!」

 おおおっ!

 観衆のどよめきが津波のように沸き起こる。各地のステージの中央の床
が開き、柱と、それに繋がれた女が現れた。それぞれの会場に一人ずつだが、各スタジアムに設置された巨大エキシビジョン・スクリーンにはその全ての様子が写しだされている。

 女たちはみな裸同然で、身に着けているものは、体を緊縛するかのような細い紐状の服とも言えぬコスチューム。もちろん、大事な部分を隠してはいない。そして、色とりどりのフルフェイスのゴーグルメットだ。アナウンスがそれぞれの紹介を始める。

「本日は彼女たちのデビュー戦。いわば始球式のようなもの。エキシビジョンとして相手役にも支持者の皆様の中からゲストをお迎えしております」
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