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BLACK WOLF~crime~
第1章 籠ノ鳥
「え?働いてるって…、お前あの男と付き合ってるんじゃないのか?あの大金持ちの…」
別に、大金持ちだからって私のお金になったわけじゃない。
黒埼さんの話をしようとするハルちゃんの口調もどこか戸惑っていた。
ハルちゃんからすれば思い出したくないし、名前すら口にしたくない相手。
「は、働くのが好きだから。それに…、人のお金を頼りにするのは好きじゃないし…」
「……そっか。舞らしいなっ!ははっ!」
………。
ハルちゃん…。
久しぶりに見た、変わらないハルちゃんの笑顔。
あんな事が会った私に笑いかけてくれてる…。
黒埼さんとは違う雰囲気に一瞬だけ、心が癒されてしまった。
黒埼さんは住む世界が違うけど、ハルちゃんは一緒だ。
私とハルちゃんの目線は同じ。
黒埼さんに言えばバカにされるような事でもハルちゃんは笑い飛ばしてくれる。
私らしいと言ってくれる。
ハルちゃんは、何1つ変わってない。
あの時と同じ、優しい私の幼馴染み。
「なぁ、昼休みって何時までなんだ?」
「えっと、12:50まで」
「あと、30分以上もあるな。よかったらどっかに座って飯でも食わね?近くに公園あったし俺もコンビニで何か買って来るし」
「え…。でも…」
時計を見ながらそう言って私を誘ってくれた。
気持ちは嬉しいけど私にそんな資格なんてない。
あんなに優しくしてくれたハルちゃんを、私は…。
「それは、悪いよ…」
それに、ちょっと気まずい。
裏切っただけならまだしも、あんなはしたない姿まで見られてるんだから。
「別にいいじゃん。俺もいろいろ話したい事とかあるし。すぐに何か買って来るから」
「あ…ちょっと、ハルちゃんっ!」
別に、大金持ちだからって私のお金になったわけじゃない。
黒埼さんの話をしようとするハルちゃんの口調もどこか戸惑っていた。
ハルちゃんからすれば思い出したくないし、名前すら口にしたくない相手。
「は、働くのが好きだから。それに…、人のお金を頼りにするのは好きじゃないし…」
「……そっか。舞らしいなっ!ははっ!」
………。
ハルちゃん…。
久しぶりに見た、変わらないハルちゃんの笑顔。
あんな事が会った私に笑いかけてくれてる…。
黒埼さんとは違う雰囲気に一瞬だけ、心が癒されてしまった。
黒埼さんは住む世界が違うけど、ハルちゃんは一緒だ。
私とハルちゃんの目線は同じ。
黒埼さんに言えばバカにされるような事でもハルちゃんは笑い飛ばしてくれる。
私らしいと言ってくれる。
ハルちゃんは、何1つ変わってない。
あの時と同じ、優しい私の幼馴染み。
「なぁ、昼休みって何時までなんだ?」
「えっと、12:50まで」
「あと、30分以上もあるな。よかったらどっかに座って飯でも食わね?近くに公園あったし俺もコンビニで何か買って来るし」
「え…。でも…」
時計を見ながらそう言って私を誘ってくれた。
気持ちは嬉しいけど私にそんな資格なんてない。
あんなに優しくしてくれたハルちゃんを、私は…。
「それは、悪いよ…」
それに、ちょっと気まずい。
裏切っただけならまだしも、あんなはしたない姿まで見られてるんだから。
「別にいいじゃん。俺もいろいろ話したい事とかあるし。すぐに何か買って来るから」
「あ…ちょっと、ハルちゃんっ!」