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BLACK WOLF~crime~
第1章 籠ノ鳥
「あ…あ…」
床に転んだ状態のまま起き上がれず体が震える。
まるで、拷問部屋だ。
「特注部屋と言ったところかな。防音だしどんなに叫んでも声は漏れない」
私の後ろから黒埼さんの声がして、重い扉が轟音を立てて閉じられる音がした。
慌てて振り返ると、黒埼さんはニヤリと笑ったまま私を見下ろしている。
「残念。この扉はオートロックで中からは簡単に開かない。俺が持ってる鍵を使わない限りお前はずっとここにいる事になる」
…開閉の音からして重くて頑丈な扉ということはわかる。
そう簡単には逃げられない。
「あ…あの…、私まだ、し、仕事が…」
黒埼さんにこんな言い訳は通用しない。
黒埼さんは…、本気だ。
「脱げ」
…やっぱりそうなんだ。
ここに連れて来られたということはそーいうことだ。
でも…、ハルちゃんにあんな酷いことをした黒埼さんに抱かれるなんて絶対嫌だった。
「い、嫌です…っ」
「は?言うことを聞かないと後で酷い目に遭うぞ」
わかってる。
でも、私が愛して抱かれたのはあの優しい黒埼さんだ。
今の黒埼さんじゃない。
今の黒埼さんは…。
「私の幼馴染みに…あんな酷いことを言う黒埼さんなんて…っ!」
ハルちゃんは悩んでた私の相談に乗ってくれただけなのに。
なのに、どうしてあんな酷いことが言えるの?
さっきのハルちゃんの姿を思い出すと、胸が痛くて辛くて…。
「へぇ。逆らうとはいい根性だ。手加減してやろうと思ったが…」
「……………っ‼」
「…だったら俺の好きなようにさせてもらう」
カツッと靴音を慣らし私のそばに立ちはだかる黒埼さんの手が私に伸びる。
床に転んだ状態のまま起き上がれず体が震える。
まるで、拷問部屋だ。
「特注部屋と言ったところかな。防音だしどんなに叫んでも声は漏れない」
私の後ろから黒埼さんの声がして、重い扉が轟音を立てて閉じられる音がした。
慌てて振り返ると、黒埼さんはニヤリと笑ったまま私を見下ろしている。
「残念。この扉はオートロックで中からは簡単に開かない。俺が持ってる鍵を使わない限りお前はずっとここにいる事になる」
…開閉の音からして重くて頑丈な扉ということはわかる。
そう簡単には逃げられない。
「あ…あの…、私まだ、し、仕事が…」
黒埼さんにこんな言い訳は通用しない。
黒埼さんは…、本気だ。
「脱げ」
…やっぱりそうなんだ。
ここに連れて来られたということはそーいうことだ。
でも…、ハルちゃんにあんな酷いことをした黒埼さんに抱かれるなんて絶対嫌だった。
「い、嫌です…っ」
「は?言うことを聞かないと後で酷い目に遭うぞ」
わかってる。
でも、私が愛して抱かれたのはあの優しい黒埼さんだ。
今の黒埼さんじゃない。
今の黒埼さんは…。
「私の幼馴染みに…あんな酷いことを言う黒埼さんなんて…っ!」
ハルちゃんは悩んでた私の相談に乗ってくれただけなのに。
なのに、どうしてあんな酷いことが言えるの?
さっきのハルちゃんの姿を思い出すと、胸が痛くて辛くて…。
「へぇ。逆らうとはいい根性だ。手加減してやろうと思ったが…」
「……………っ‼」
「…だったら俺の好きなようにさせてもらう」
カツッと靴音を慣らし私のそばに立ちはだかる黒埼さんの手が私に伸びる。