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BLACK WOLF~crime~
第1章 籠ノ鳥
黒埼さんがこんなことでやめてくれるなんて思ってない。

でも、今は…、今だけは…。

「お、お願い…します…っ」

さっきまでの強がりも意地もなくなったかのように必死に懇願した。

ここに連れて来られた時はあんなに抵抗したのに、目隠しをされて「見えない」という恐怖に支配されてからは何もかもが、物音1つが恐い。

「俺はまだ満足してねぇけど?」

「だ、ったら…、口で…っ」

ここまでして、黒埼さんのを処理しきれてない。

黒埼さんは満足しないし、行き場のない欲を溜め込んだままじゃ黒埼さんの機嫌は治らない。

…あまり上手くないし苦手だけど、口で処理をすることで許して貰おうと思った。

「…おねがっ、あっ」

「はっ、しょーがねぇ。せっかくの申し出だ…、そうして貰おうか…」


そう言って私の中に止まっていた黒埼さん。

ゆっくりゆっくり、私の中から出て行こうとした。




黒埼さんの事だから、面白がって許して貰えないと思ってたのに、今日は珍しく許してもらえた。

よかった…。

許してもらえた…。

意地悪な黒埼さんに慈悲の心があるとは思えないけど、せっかく手に入れた玩具を自分の手で壊すなんてことはしないだろう。

それに何より私は黒埼さんの恋人なんだから、そこまで酷いことは…。



ニヤッ…




━━━━━━━━ガクンッ

「━━━━ひぐっ!!ぅああああぁぁぁぁぁっ!!」








な、に…?

体が、おかしい…っ。








「……やめるはずねぇだろ?好きなだけ味わえと言ったはずだ」

「あっ…は…んっ」

ギリギリまで抜かれた黒埼さんの生身。

もう少しで出ていくと言うときに、一気にまた私の奥深くまで突き刺して来て━━━━━━━。






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