この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BLACK WOLF~crime~
第2章 森ノ蝶
━━━━バンッ!!
勢いよく開かれた更衣室のドア。
私の悲鳴を聞き更衣室に飛び込んで来たのは…
「さ、桜木さん…っ」
「相沢さんの悲鳴が聞こえたから…、どうしたの?何があったの!?」
玄関に向かうには女子更衣室の前を通らなきゃいけない。
たまたま玄関に向かう途中に私の悲鳴が聞こえたから飛び込んで来てくれたのだろう。
私は…、震えながらもただ黙って自分のロッカーの方を指差した。
私のロッカーを見た桜木さんの顔が引き吊る。
「な、何だよこれ…、ひでぇ…っ」
そこには…
ロッカーいっぱいに詰められた無数の生ゴミ。
恐らく、どこかのゴミ置き場から持って来たのだろうか、残飯から食べ残しまで
酷い悪臭を放っていた。
中に入ってる私の衣類や鞄やお昼ご飯までもがぐちゃぐちゃになっている。
何よ、これ…。
誰がこんな酷いことを…っ。
「…相沢さん、大丈夫?」
あまりの驚きでその場から立てないでいる私に優しい言葉をかけてくれる桜木さん。
私は恐くてその場から立てないまま。
「だ、誰が…こんな…っ」
「落ち着いて。多分誰かのやっかみだよ。黒埼 明さんの恋人っていうことに対しての嫉妬で誰かが…」
やっかみ?嫉妬?
そんな…。
だからって、こんな酷いことを…。
「こんなロッカーの鍵なんてすぐに壊せるしその気になれば事務所から合鍵も盗める。今日は作業場には全員来てたし、多分、仕事が始まる前の時間か小休憩の時に誰かが…」
ぐちゃぐちゃになった衣類や荷物を見ながら呆然となった。
せっかく買ったお弁当の心配もあったが、自分が誰かに怨まれているということが恐かった。
顔の見えない誰かに。
「とにかく、ここは俺が片付けて置くから相沢さんはコンビニで何か買っておいで。お金は俺が建て替えておくから」
勢いよく開かれた更衣室のドア。
私の悲鳴を聞き更衣室に飛び込んで来たのは…
「さ、桜木さん…っ」
「相沢さんの悲鳴が聞こえたから…、どうしたの?何があったの!?」
玄関に向かうには女子更衣室の前を通らなきゃいけない。
たまたま玄関に向かう途中に私の悲鳴が聞こえたから飛び込んで来てくれたのだろう。
私は…、震えながらもただ黙って自分のロッカーの方を指差した。
私のロッカーを見た桜木さんの顔が引き吊る。
「な、何だよこれ…、ひでぇ…っ」
そこには…
ロッカーいっぱいに詰められた無数の生ゴミ。
恐らく、どこかのゴミ置き場から持って来たのだろうか、残飯から食べ残しまで
酷い悪臭を放っていた。
中に入ってる私の衣類や鞄やお昼ご飯までもがぐちゃぐちゃになっている。
何よ、これ…。
誰がこんな酷いことを…っ。
「…相沢さん、大丈夫?」
あまりの驚きでその場から立てないでいる私に優しい言葉をかけてくれる桜木さん。
私は恐くてその場から立てないまま。
「だ、誰が…こんな…っ」
「落ち着いて。多分誰かのやっかみだよ。黒埼 明さんの恋人っていうことに対しての嫉妬で誰かが…」
やっかみ?嫉妬?
そんな…。
だからって、こんな酷いことを…。
「こんなロッカーの鍵なんてすぐに壊せるしその気になれば事務所から合鍵も盗める。今日は作業場には全員来てたし、多分、仕事が始まる前の時間か小休憩の時に誰かが…」
ぐちゃぐちゃになった衣類や荷物を見ながら呆然となった。
せっかく買ったお弁当の心配もあったが、自分が誰かに怨まれているということが恐かった。
顔の見えない誰かに。
「とにかく、ここは俺が片付けて置くから相沢さんはコンビニで何か買っておいで。お金は俺が建て替えておくから」