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BLACK WOLF~crime~
第3章 蜘蛛ノ糸
「あー、これこれ!」

テーブルの上にバサッと広げられた数冊の冊子のようなもの。

「……これ」


"介護ヘルパー試験"

"○○大学 説明会"

"教員免許取得"

"教員募集"


大学の案内所や求人関係の雑誌、とにかくそんな類いのものがドサドサと出て来た。

「いや~、舞は介護士も向いてるし幼稚園の先生にも向いてるしって思ってたら全部持って来ちまって」

照れ臭そうに頭を掻きながら

「これはオープンキャンパスの案内冊子な。これは介護士の求人一覧。こっちは無資格でもいいらしいぞ!働きながら資格も取れるらしいし!それから、こっちは…」

1枚1枚分かりやすく私に説明してくれるハルちゃん。

中にはハローワークで印刷して来たであろう用紙もある。

「これ、ハルちゃんが全部1人で…?」

「あはは~、こういう願書とか求人表とかってややこしいんだな。わかんねぇからそれっぽいのを手当たり次第に持って来た」


ハルちゃん…。

あんなに傷つけた私の為に、こんなに…


「で、かき集めたはいいがお前の今の住所がわかんねぇからさ、お前の職場に行ったんだ。ほら、前に会ったとき会社の名前の刺繍が入った制服来てただろ?その会社を探して今日持って行ったんだ」

「そしたら急に辞めたって聞かされて。さすがに介護士の求人雑誌持って帰ってもなぁと思って、頼み込んでお前の住所教えてもらった。えっと、桜木さんって人に」

「いくら事情を細かく説明してわかってもらえたとは言え、あの会社やべぇな。個人情報流出してんじゃん。やめて正解!」


聞き出しといて、何よそれ。

ハルちゃんらしいな。

それに、私の為にこんなにいっぱい集めてくれたんだ。

ハルちゃんだって忙しい身なのに。

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