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BLACK WOLF~crime~
第3章 蜘蛛ノ糸
そう言うと、黒埼さんは靴を脱ぎ私の部屋へと上がり込んできた。
「舞に近づくなっ!」
また、酷いことされる…、ビクリと体が強張り固く目を閉じた。
ハルちゃんは私を庇うように私の前に立ちはだかり黒埼さんの侵入を阻止しようとしてくれた、が
「俺が用があるのはお前だ」
「な…」
「え…?」
黒埼さんが掴んだのは私じゃなくハルちゃんの腕だった。
てっきり私に掴みかかると思ったのに…。
「な…、何だよ…離せよっ!」
ハルちゃんの腕を掴みグイグイと引っ張る黒埼さんは、ハルちゃんを玄関の方へと連れて行ってしまう。
ハルちゃんも意表を突かれたのか抵抗も出来ず黒埼さんに連れられて行かれる。
私は呆然とその様子を伺っている。
…まさか黒埼さん、外でハルちゃんと殴り合いをしようとしてるんじゃ?
「ちょ…待って!」
黒埼さんとハルちゃんの足を止めようと私も後を追うように玄関先に向かったが
━━━━━━バタンッ
「………黒埼さん?」
外に連れて行かれたのは…、ハルちゃんだけだった。
ハルちゃんを外に追い出しドアを閉めて、カチャッとドアの鍵を落としてしまったのだ。
黒埼さんは…、室内に残ったままだ。
ドンドンッ、ドンドンッ
「黒埼っ!!ここ開けろっ!!卑怯者がぁぁぁぁっ!!」
「舞に乱暴してみろっ!ぶっ殺してやるっ!!」
荒々しくドアを殴り室内にいる黒埼さんに必死に怒鳴るハルちゃんの声が聞こえる。
…この状況って…。
「そこで黙って聞いてろ。乱暴されてる声か優しくされてる声か、ちゃんと聞き分けろよ…」
2人の後を追いかけ玄関先まで走って来てしまった私。
「や…っ」
「外にいる幼馴染みに聞かせてやれ…」
「舞に近づくなっ!」
また、酷いことされる…、ビクリと体が強張り固く目を閉じた。
ハルちゃんは私を庇うように私の前に立ちはだかり黒埼さんの侵入を阻止しようとしてくれた、が
「俺が用があるのはお前だ」
「な…」
「え…?」
黒埼さんが掴んだのは私じゃなくハルちゃんの腕だった。
てっきり私に掴みかかると思ったのに…。
「な…、何だよ…離せよっ!」
ハルちゃんの腕を掴みグイグイと引っ張る黒埼さんは、ハルちゃんを玄関の方へと連れて行ってしまう。
ハルちゃんも意表を突かれたのか抵抗も出来ず黒埼さんに連れられて行かれる。
私は呆然とその様子を伺っている。
…まさか黒埼さん、外でハルちゃんと殴り合いをしようとしてるんじゃ?
「ちょ…待って!」
黒埼さんとハルちゃんの足を止めようと私も後を追うように玄関先に向かったが
━━━━━━バタンッ
「………黒埼さん?」
外に連れて行かれたのは…、ハルちゃんだけだった。
ハルちゃんを外に追い出しドアを閉めて、カチャッとドアの鍵を落としてしまったのだ。
黒埼さんは…、室内に残ったままだ。
ドンドンッ、ドンドンッ
「黒埼っ!!ここ開けろっ!!卑怯者がぁぁぁぁっ!!」
「舞に乱暴してみろっ!ぶっ殺してやるっ!!」
荒々しくドアを殴り室内にいる黒埼さんに必死に怒鳴るハルちゃんの声が聞こえる。
…この状況って…。
「そこで黙って聞いてろ。乱暴されてる声か優しくされてる声か、ちゃんと聞き分けろよ…」
2人の後を追いかけ玄関先まで走って来てしまった私。
「や…っ」
「外にいる幼馴染みに聞かせてやれ…」