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BLACK WOLF~crime~
第3章 蜘蛛ノ糸
「黒埼さんの━━━━━」
止められない。
止まらない。
私は今までの事を黒埼さんに話した。
話した、というよりぶちまけた。
ハルちゃんに話したように、仕事を辞めた事も嫌がらせをされてる事も鳴りやまない携帯の事も、全部。
私を愛撫する手を制止させたまま。
「はぁ、はぁ…、わ、私はただ普通に…、ぐすっ、贅沢なんかせずに人並みに仕事して、友達も作って、仕事をして…、普通に暮らしたかっただけなのに…」
黒埼さんは何も言わずただ黙ったまま私の体の上にまたがり、涙を流す私を見下ろしている。
ただ、何も言わず…
「私は…、黒埼さんの何なんですか…?」
「………………。」
黒埼さん、何か言ってよ…。
答えてよ。
私は黒埼さんの恋人じゃないの?
何か答えて…
「だから、何だ?」
…っ!
黒埼さん…、今、何を…
何て言ったの…?
黒埼さんのその台詞に、心が凍った。
「え…?」
私を見下ろしてる黒埼さんの目が冷たく見えた。
この目は…
黒埼さんと初めて会ったときに感じた、狼の目。
「仕事や友人の1つや2つ何だと言うんだ?それがそんなに重要か?大事か?」
「だ、大事とかそんな事じゃなくて…」
「お前には何もいらない。俺以外は何も、必要ない」
背筋にゾクッと悪寒が走る。
この人は…、私から全てを奪うことに対して何も思ってない。
この世界で私を1人ぼっちにする気なんだ…。
友人や仕事を奪った。
あの頃と同じように…、私から何もかもを奪って行くんだ。
「い、嫌っ!離してっ!黒埼さんなんか大嫌いっ!!」
止められない。
止まらない。
私は今までの事を黒埼さんに話した。
話した、というよりぶちまけた。
ハルちゃんに話したように、仕事を辞めた事も嫌がらせをされてる事も鳴りやまない携帯の事も、全部。
私を愛撫する手を制止させたまま。
「はぁ、はぁ…、わ、私はただ普通に…、ぐすっ、贅沢なんかせずに人並みに仕事して、友達も作って、仕事をして…、普通に暮らしたかっただけなのに…」
黒埼さんは何も言わずただ黙ったまま私の体の上にまたがり、涙を流す私を見下ろしている。
ただ、何も言わず…
「私は…、黒埼さんの何なんですか…?」
「………………。」
黒埼さん、何か言ってよ…。
答えてよ。
私は黒埼さんの恋人じゃないの?
何か答えて…
「だから、何だ?」
…っ!
黒埼さん…、今、何を…
何て言ったの…?
黒埼さんのその台詞に、心が凍った。
「え…?」
私を見下ろしてる黒埼さんの目が冷たく見えた。
この目は…
黒埼さんと初めて会ったときに感じた、狼の目。
「仕事や友人の1つや2つ何だと言うんだ?それがそんなに重要か?大事か?」
「だ、大事とかそんな事じゃなくて…」
「お前には何もいらない。俺以外は何も、必要ない」
背筋にゾクッと悪寒が走る。
この人は…、私から全てを奪うことに対して何も思ってない。
この世界で私を1人ぼっちにする気なんだ…。
友人や仕事を奪った。
あの頃と同じように…、私から何もかもを奪って行くんだ。
「い、嫌っ!離してっ!黒埼さんなんか大嫌いっ!!」