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BLACK WOLF~crime~
第3章 蜘蛛ノ糸
「は、んっ!だめ…、声、出ちゃうぅ…っ」

「だったら好きなだけ鳴けばいい」


出せるわけない。

こんな声、ご近所に聞かれでもしたらそれこそ追い出されてしまう。

それに、ドアの向こうにはまだハルちゃんがいるかも知れない。

下唇を噛みきるつもりで声を押し殺した。


フローリングの床に擦れてる背中が痛い。


すると、黒埼さんは腰を動かしながら私のクリを指でなぞり始める。

「ふ、うぅぅぅぅっ!」

「ほら、声が漏れてるぞ?我慢しねぇと」

「ふ、イッ…うぅっ!」


この人は、楽しんでる。

バレそうになってるこの状況を楽しんでる。


「イッ…んぐっ」

「いっそバレればいい」



え…?

く、黒埼さん、何を…?

ダメ…、気持ちよすぎて頭がボーッとする…。

黒埼さんの声、ちゃんと聞き取れない…。






「バレて、ここを追い出されてしまえばいい」

「ひぅ…んっ!イクッ…あんっ!んぅぅぅぅっ!!」

「そしたらすぐにでも俺の邸に拐って行くのに…」









私の体がビクッと波打った瞬間、ガリッという鈍い音が鼓膜に響いた。

と、同時に声を我慢し下唇を噛み締め過ぎたせいか、口の中に血液の味が広がった。



















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