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シミュレーション仮説 (旧作)
第2章 飯田美優。十六歳。高校二年生。
飯田美優。十六歳。高校二年生。
まだ処女である。
長く伸ばした髪は黒く、大きな瞳は愛らしい。
少し厚めの唇は、花の蕾のよう。
誰もが振り返る美少女。
ナンパをされることもあるし、同級生に告白されたこともある。
しかし、奥手な性格からか、今まで男性と付き合ったことはない。
いつも控えめで大人しくしているような少女だった。
ある日、美優は今までに感じたことがない感覚に襲われた。
性の経験のない美優には、その感覚の正体は判らなかったが、それは「性欲」だった。
ただ無性に体が疼く、火照る、と困惑しながら、学校へ向かう朝の電車に揺られていた。
いくら経験がないとは言え、年頃の、しかも健康な女子として、性欲を感じたことがないわけではない。
ただそれは、好きな人と抱き合いたい。抱き合って眠りたい。
キスをして、くっついて眠りたい。
そんな淡い、漠然としたものに過ぎなかった。
その美優が突然、強烈な性欲に襲われた。
男の目を引く美優は、痴漢によく遭う。
この日も、降りるまで後数駅というところで、痴漢の手が伸びてきた。
まただ…また痴漢…
この駅は、近隣のキーステーションになっており、他の路線との接続があり、この駅で乗車率は一気に上がる。
美優も何度も痴漢に遭っていた。
美優は自分の体の反応に戸惑いを覚える。
いつもなら嫌で嫌で仕方がないのに、今日は嫌じゃない。
嫌じゃないどころか…
私、触られたがってる…?
男の手が制服のスカートの上から尻を撫でるたび、今までに感じたことのない、ぞわぞわとした気持ちになる。
決して嫌な気持ちではない。
むしろ、スカート越しの手の感触がもどかしいくらいだ。
直接触って欲しい。直接手を触れて欲しい。
何故かそんなふうに思った。
まだ処女である。
長く伸ばした髪は黒く、大きな瞳は愛らしい。
少し厚めの唇は、花の蕾のよう。
誰もが振り返る美少女。
ナンパをされることもあるし、同級生に告白されたこともある。
しかし、奥手な性格からか、今まで男性と付き合ったことはない。
いつも控えめで大人しくしているような少女だった。
ある日、美優は今までに感じたことがない感覚に襲われた。
性の経験のない美優には、その感覚の正体は判らなかったが、それは「性欲」だった。
ただ無性に体が疼く、火照る、と困惑しながら、学校へ向かう朝の電車に揺られていた。
いくら経験がないとは言え、年頃の、しかも健康な女子として、性欲を感じたことがないわけではない。
ただそれは、好きな人と抱き合いたい。抱き合って眠りたい。
キスをして、くっついて眠りたい。
そんな淡い、漠然としたものに過ぎなかった。
その美優が突然、強烈な性欲に襲われた。
男の目を引く美優は、痴漢によく遭う。
この日も、降りるまで後数駅というところで、痴漢の手が伸びてきた。
まただ…また痴漢…
この駅は、近隣のキーステーションになっており、他の路線との接続があり、この駅で乗車率は一気に上がる。
美優も何度も痴漢に遭っていた。
美優は自分の体の反応に戸惑いを覚える。
いつもなら嫌で嫌で仕方がないのに、今日は嫌じゃない。
嫌じゃないどころか…
私、触られたがってる…?
男の手が制服のスカートの上から尻を撫でるたび、今までに感じたことのない、ぞわぞわとした気持ちになる。
決して嫌な気持ちではない。
むしろ、スカート越しの手の感触がもどかしいくらいだ。
直接触って欲しい。直接手を触れて欲しい。
何故かそんなふうに思った。