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無窮花(ムグンファ)~二度目の恋~【続・傾国の寵愛】
第4章 二度目の恋
「そなたの瞳は漆黒の夜空を飾る無数の星の輝きよりもなお眩(まばゆ)く、そなたの唇は春に開く薄紅のどのような可憐な花よりも麗しい。その瞳に見つめられると、私の心は金剛山(クムガンサン)を吹き渡る風のように烈しく揺れるのだ。ああ、愛しい女(ひと)よ、その麗しき瞳で私だけを見つめ、その愛らしき唇で私だけの名を呼んでくれ。私の心は今や鴨緑江(アンノツカン)の水よりも多く、溢れんばかりに君への想いで満ちている。どうか、君がこれから先、名を呼ぶことになるただ一人の幸運な男に俺、いや、私をすると約束して欲しい」