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快楽の奴隷
第8章 抉じ開けられた禁悦
七時を少し回ったくらいで高梨の家に到着する。
披露宴に参列したワインレッドの肩が露出したドレスのままやって来ていたが、彼の豪奢な洋館にはむしろ違和感なく溶け込める服装だった。
華やかな社交界に招待されたような気持ちになる。
ドレスアップした花純を見た瞬間、高梨は口笛を吹いて「綺麗だな」と笑ってキスをする。
そんな芝居がかったキザな態度も浮世離れした彼がすると嫌味な感じがしない。
リビングには庭で採れたハーブを使ったミントティーが用意されていた。
「いい香り……」
カップを手に取って静かに目を閉じ、嗅覚だけに意識を集中させた。
爽やかで涼しげな香りが、披露宴の重たいソースを使った料理で胃が疲弊していた彼女の鼻腔を安らがせる。
「披露宴で花純に言い寄ってきた男は何人いたんだ?」
並んでソファーに座った高梨は花純のショートヘアを指櫛で撫でながら問い掛けた。
「へぇ……高梨さんもそういうこと気になるんですね?」
鷹のような猛々しい男の嫉妬心を感じ、少し嬉しそうに微笑む。
披露宴に参列したワインレッドの肩が露出したドレスのままやって来ていたが、彼の豪奢な洋館にはむしろ違和感なく溶け込める服装だった。
華やかな社交界に招待されたような気持ちになる。
ドレスアップした花純を見た瞬間、高梨は口笛を吹いて「綺麗だな」と笑ってキスをする。
そんな芝居がかったキザな態度も浮世離れした彼がすると嫌味な感じがしない。
リビングには庭で採れたハーブを使ったミントティーが用意されていた。
「いい香り……」
カップを手に取って静かに目を閉じ、嗅覚だけに意識を集中させた。
爽やかで涼しげな香りが、披露宴の重たいソースを使った料理で胃が疲弊していた彼女の鼻腔を安らがせる。
「披露宴で花純に言い寄ってきた男は何人いたんだ?」
並んでソファーに座った高梨は花純のショートヘアを指櫛で撫でながら問い掛けた。
「へぇ……高梨さんもそういうこと気になるんですね?」
鷹のような猛々しい男の嫉妬心を感じ、少し嬉しそうに微笑む。