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快楽の奴隷
第8章 抉じ開けられた禁悦
その中から高梨は赤い縄を取り、花純の手首を背中で結わえた。

「やめてっ……こんなの怖いっ……」
「怖がらなくていい……」

両手の自由をなくした花純は一気に不安な気持ちに陥る。
高梨は怯えた彼女を抱き上げると、今度は乱暴にベッドへと放り投げた。

「きゃあっ!?」

両手が使えなければ受け身も取れず、ベッドに倒れて沈む。
満足げに笑った高梨は妖しげな小瓶を棚から取ると、一滴指先に垂らした。

「や、やめて下さいっ!! 変なもの塗らないでっ!!」
「大丈夫だ。これはただの媚薬だ。身体には無害だし、ドラッグの類いじゃない」
「そういう問題じゃ……」

怯えた表情が高梨の歪な創作意欲を燃え滾(たぎ)らせる。
花純の腰を片手で抱き寄せると、媚薬で湿った指をアナルにきゅむっと捩じ込んだ。

「はわっ!?」

まさかそちらの穴と予測していなかった彼女は目を剥いて石造りの暗い地下室の天井を見上げた。

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