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快楽の奴隷
第8章 抉じ開けられた禁悦
「なんでそっちの穴にっ……んんっ!?」

ふわーっと拡がったのは激しい掻痒感だった。

「こ、これっ!? これなんなんですかっ!?」

強烈な痒さに全身から冷や汗が溢れる。

「掻いて欲しいか?」
「嫌っ……絶対にっ……ああっ!!」

自らの手は頼りにならない状況。
身体を揺すってお尻をベッドに擦り付けたくらいではまるで足りなかった。

「お願いっ!! 赦してっ手首を解いてッ!! ああっ!!」
「掻きほじって欲しいんだろう?」

いくら快楽に囚われた花純とはいえ、お尻の穴を弄って欲しいとはさすがに言えない。
悶絶の鳴き声をあげてのたうち回るしかなかった。

「肛門の先、直腸というのは不浄なものが溜まる場所ではない。謂わば中間室で普段は空洞なんだ。一度洗浄をすれば不浄なものはない」

彼の説明を上の空で聞きながら、花純は首を激しく横に降る。
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