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快楽の奴隷
第9章 約束
なおも納得しない編集者に高梨は面倒臭そうにため息をつく。

「じゃあ何なんだよ?」
「んー……ぶっちゃけ読んでてもおまんこが濡れないんスよね……」

明け透けに言う森崎に遂に高梨がキレた。

「はぁ!? お前みたいな変態基準に考えるな!! 別に俺はお前の性器を湿らすために書いてるんじゃない。一般的な読者は喜んで興奮する!」
「そうっスかね……沼田さんはどう思いまス?」

原稿を渡され、花純も目を通した。
相変わらず自分との性体験をもとに綴られていた。
その内容は過激で、興奮できた。
しかもストーリーはロマンチックで読み応えもある。

「私はいいと思います……」

原稿を返しながら率直な意見を述べた。

「おまんこ濡れました?」
「森崎。花純にセクハラするな」

高梨に睨まれ、森崎は舌を出しておどけた。
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