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快楽の奴隷
第9章 約束
電気を消した部屋は月の薄明かりだけが頼りだった。
しかし互いにどこが気持ちいいのか、知り尽くしている二人には問題がない。
互いが互いの秘部を舐めあえる重なり方をして、上下を入れ替えるように転がった。
たぷっとした袋にあるシワまで丁寧に舐めた花純は、それでもまだあきたらず、そこから菊紋までの道筋までも舌でなぞる。
高梨がそうであるように、花純にもまた彼の身体で汚いところなんてないように感じていた。

高梨は力強く左右に開かせて入り口粘膜の薄桃色に唾液を擦り込むように舌を這わせていた。
プリっと弾力のある肉質は、彼の舌で撫でられる度にヒクヒクと可愛らしく震えた。
高梨がそこに指を射し込むと「あっあっあっ」と細かい悲鳴を上げながら花純は一度達した。

「イッたのか?」

高梨は身体の向きを変え、花純に腕枕をして引き寄せる。

「イッちゃいました……悔しい……」

花純ははにかみと悔しさを混ぜた表情を高梨の胸に埋めた。

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