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快楽の奴隷
第12章 『嗤う人形』
「これにしよう」
店員が見繕ってきた玩具を一通り眺めた高梨は、ディフォルメされた二頭身の動物が棲むミニチュアの家を選んで包んでもらう。
六年生とはいえ幼い頃と変わらず自分に纏わりついてくる従妹は、彼から見ればまだ人形遊びを喜ぶ子供に見えていた。
「あ、いらっしゃーい!!」
高梨が家に着くと、待ち侘びていたように宏世が出迎えてくれた。
冬だというのにすらりと伸びた脚が剥き出しのショートパンツが健康的だ。
「ちょっと待っててね、しゅうちゃん」
高梨秋希だからしゅうちゃん。彼女が幼い頃から彼を呼ぶ時のあだ名だ。
居間に座った高梨の元に彼女は急須と湯飲みを危なっかしく運んで来て、高梨にお茶を淹れる。
「ありがと。宏世も大人になったなぁ」
身体は大きくなってもあどけなさが目立つ従妹の、背伸びしたような行動に笑みがこぼれる。
「あー!! また私を子供扱いしてっ!!」
「大人になったと誉めたんだぞ?」
「大人に対して大人になったなぁなんて言わないもん。子供扱いしてる証拠っ!!」
拗ねて膨れる仕草は子供そのものだったが、高梨は笑いながら謝る。
妙に理屈っぽいのは相変わらずであった。
店員が見繕ってきた玩具を一通り眺めた高梨は、ディフォルメされた二頭身の動物が棲むミニチュアの家を選んで包んでもらう。
六年生とはいえ幼い頃と変わらず自分に纏わりついてくる従妹は、彼から見ればまだ人形遊びを喜ぶ子供に見えていた。
「あ、いらっしゃーい!!」
高梨が家に着くと、待ち侘びていたように宏世が出迎えてくれた。
冬だというのにすらりと伸びた脚が剥き出しのショートパンツが健康的だ。
「ちょっと待っててね、しゅうちゃん」
高梨秋希だからしゅうちゃん。彼女が幼い頃から彼を呼ぶ時のあだ名だ。
居間に座った高梨の元に彼女は急須と湯飲みを危なっかしく運んで来て、高梨にお茶を淹れる。
「ありがと。宏世も大人になったなぁ」
身体は大きくなってもあどけなさが目立つ従妹の、背伸びしたような行動に笑みがこぼれる。
「あー!! また私を子供扱いしてっ!!」
「大人になったと誉めたんだぞ?」
「大人に対して大人になったなぁなんて言わないもん。子供扱いしてる証拠っ!!」
拗ねて膨れる仕草は子供そのものだったが、高梨は笑いながら謝る。
妙に理屈っぽいのは相変わらずであった。