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快楽の奴隷
第12章 『嗤う人形』
本人としては可愛く甘える彼女を演じたつもりだった宏世は、幼子扱いされて顔を真っ赤にして怒る。

「サイテー! 子供扱いばっかして! キライ!」
「ごめんごめん。そうだ、宏世にお土産買ってきたんだ。見る?」
「もので釣ろうっていったってそうはいかないんだからね」

などと生意気な口を利くが、高梨が袋を渡すと目を輝かせて包装を解いた。
そして中からドールセットが現れる。

「どう? 可愛いでしょ?」

高梨は誇らしげに言った。

「えー……おもちゃより洋服とか鞄のがよかったー」

期待してなかったものでも喜ぶという大人の対応をするほど、彼女は大人になっていない

「でも可愛いだろ、これ」

そこいらの女に言われたらカチンと来るリアクションでも、年下の可愛がってる従妹ならば赦せてしまう。
高梨は箱から人形を取り出して見せる。
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