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快楽の奴隷
第12章 『嗤う人形』
「あ~あ……しゅうちゃんにとって私はいつまで経っても幼稚園児のままなの?」
「幼稚園って……これ対象年齢10歳からだぞ?」
「そういう問題じゃなくて……」
次の瞬間、12歳の従妹は高梨も思わず息を飲むほど、艶っぽい表情に変わる。
「私って魅力ないかな?」
前のめりの姿勢で顔を近付けた宏世の胸元が大きく開き、着け始めたばかりのスポーツブラが見えていた。
今の高梨ならばうまいこと言って逃げ仰せるであろうが、二十歳を迎えたばかりの彼にはそれを交わせるほどの余裕はなかった。
言葉をなくして止まった高梨の唇に宏世の唇が重なる。
ほんの一瞬の出来事で、ふにっと柔らかい感触が押し付けられて、離れた。
「宏世っ……!?」
「へへー……ファーストキス、だよ」
女性というのは年を取って女になる訳ではなく、意識して女になるものだと、高梨はこの時初めて知った。
宏世は高梨から貰ったドールセットを抱えて自室へと走り去ってしまう。
柔らかな従妹の唇の感触が、尾を引くように消えない。
気まずくなった高梨は、何も言わずそのまま家をあとにした。
これが高梨と宏世の泥沼の始まりだった。
「幼稚園って……これ対象年齢10歳からだぞ?」
「そういう問題じゃなくて……」
次の瞬間、12歳の従妹は高梨も思わず息を飲むほど、艶っぽい表情に変わる。
「私って魅力ないかな?」
前のめりの姿勢で顔を近付けた宏世の胸元が大きく開き、着け始めたばかりのスポーツブラが見えていた。
今の高梨ならばうまいこと言って逃げ仰せるであろうが、二十歳を迎えたばかりの彼にはそれを交わせるほどの余裕はなかった。
言葉をなくして止まった高梨の唇に宏世の唇が重なる。
ほんの一瞬の出来事で、ふにっと柔らかい感触が押し付けられて、離れた。
「宏世っ……!?」
「へへー……ファーストキス、だよ」
女性というのは年を取って女になる訳ではなく、意識して女になるものだと、高梨はこの時初めて知った。
宏世は高梨から貰ったドールセットを抱えて自室へと走り去ってしまう。
柔らかな従妹の唇の感触が、尾を引くように消えない。
気まずくなった高梨は、何も言わずそのまま家をあとにした。
これが高梨と宏世の泥沼の始まりだった。