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快楽の奴隷
第13章 ミューズ
イントネーションは怪しいものの、流暢に日本語を話す陽気なブラジル人の店員が焼き立ての串焼き肉を持って店内を巡回している。
食べたいものを持った店員が近くを通りかかった際に呼び止めて切り分けてもらうビュッフェスタイルの店だった。
「ハイ、これワニの肉」
茶目っ気のある店員はそんなジョークを言って、チキンを切り落としサーブしながら二人を笑わせる。
それほど食が太くない二人だが、そんな店員に唆されるようにいつもよりも沢山食べてしまう。
「あーもう食べられない」
満腹の花純はナイフとフォークを置いて笑う。
そのリアクションを待っていたかのようにブラジル人の店員は足早に寄ってくる。
「はい。焼き立て!! おいしいよっ!!」
「もう結構です」
笑いながら花純は断る。
高梨も笑ってその光景を眺めていた。
夜の港は真っ暗な海に船の灯りが咲いたように揺らめいていた。
光を受けた水面はゆらゆらと光の筋を漂わせている。
食べたいものを持った店員が近くを通りかかった際に呼び止めて切り分けてもらうビュッフェスタイルの店だった。
「ハイ、これワニの肉」
茶目っ気のある店員はそんなジョークを言って、チキンを切り落としサーブしながら二人を笑わせる。
それほど食が太くない二人だが、そんな店員に唆されるようにいつもよりも沢山食べてしまう。
「あーもう食べられない」
満腹の花純はナイフとフォークを置いて笑う。
そのリアクションを待っていたかのようにブラジル人の店員は足早に寄ってくる。
「はい。焼き立て!! おいしいよっ!!」
「もう結構です」
笑いながら花純は断る。
高梨も笑ってその光景を眺めていた。
夜の港は真っ暗な海に船の灯りが咲いたように揺らめいていた。
光を受けた水面はゆらゆらと光の筋を漂わせている。