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快楽の奴隷
第15章 求めすぎる心
「しゅうちゃん……」
裸のまま外を眺めている高梨の背後から宏世が抱きついた。
すっかり女らしく膨らんだ双毬が背中で柔らかく潰れる。
先端の粒は情事のほとぼりが醒めきっておらず、固くしこりが残っている。
「ん?」
抱きつかれたまま振り返り、キスをしようとした高梨だが、異質な空気を察して動きを止める。
嫌な沈黙と張り詰めた気配だった。
「あのね……」
宏世はしゃがみ、鞄からプラスチックの棒を取り出す。
「出来ちゃった……みたいなの……」
色づいた部分を見せ、宏世は震える声で告げた。
「出来たって…………」
高梨は明らかに悟られるほど狼狽し、妊娠検査薬を受け取る。
凍りついた彼は一瞬で様々なことが脳裏に浮かぶ。
その中には当然、恐ろしい考えも含まれていた。
「…………堕胎(お)ろすね」
高梨に何も語らせる前に、宏世は青ざめた顔で笑う。
それは人形のように心の籠っていない笑顔。
高梨の心を見透かしたような、諦めと悲しみの笑いだった。
「けど……」
「いいの。私だって高校生で妊娠とか洒落になんないもん」
裸のまま外を眺めている高梨の背後から宏世が抱きついた。
すっかり女らしく膨らんだ双毬が背中で柔らかく潰れる。
先端の粒は情事のほとぼりが醒めきっておらず、固くしこりが残っている。
「ん?」
抱きつかれたまま振り返り、キスをしようとした高梨だが、異質な空気を察して動きを止める。
嫌な沈黙と張り詰めた気配だった。
「あのね……」
宏世はしゃがみ、鞄からプラスチックの棒を取り出す。
「出来ちゃった……みたいなの……」
色づいた部分を見せ、宏世は震える声で告げた。
「出来たって…………」
高梨は明らかに悟られるほど狼狽し、妊娠検査薬を受け取る。
凍りついた彼は一瞬で様々なことが脳裏に浮かぶ。
その中には当然、恐ろしい考えも含まれていた。
「…………堕胎(お)ろすね」
高梨に何も語らせる前に、宏世は青ざめた顔で笑う。
それは人形のように心の籠っていない笑顔。
高梨の心を見透かしたような、諦めと悲しみの笑いだった。
「けど……」
「いいの。私だって高校生で妊娠とか洒落になんないもん」