この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
快楽の奴隷
第16章 応えすぎる心
彼女の言葉に含まれてる皮肉を嗅ぎ分けられないほど、高梨も鈍くはない。

「俺は心境なんかで作品を書いていない」
「でも突然官能小説以外のものを書くなんて……」
「変態編集者の森崎辺りになにか言われたのか?」

高梨は箸を置き、不快を隠さない表情をした。

「高梨さんは官能小説しか書いてこなかったじゃないですか」
「たまには他のものも書きたくなるさ、俺だってな」

無理に理由を作る高梨を見て、花純は胸が苦しくなる。

「無理をしているわけじゃない……花純に対して抱いている気持ちを文字にするとそれしか書けないと言うのが正直なところだ」

ため息をつきながら高梨が答えた。

「私に対する気持ち……?」
「ああ。俺は書きたいものしか書かない。今までは性の追求しか、俺の興味はなかった。けど」

高梨は右手を伸ばし、花純の顔の輪郭を撫でながら耳にかかった髪を掬い上げて耳の後ろへと流す。

「今は違う。花純と心から溶け合いたい」
/436ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ