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快楽の奴隷
第16章 応えすぎる心
「ありがとうございます……でもじゃあ、性的な探求は消えてしまったんですか?」

照れを隠すように花純は挑発的なことを口にする。

「全部言わせなきゃ気が済まないのか?」

高梨の左手はテーブルの下で花純の太ももを掴んだ。

「今夜も探求するつもりだ……」
「……えっち」

本人は怒った顔をしてるつもりだったが、花純の顔にも期待に満ちたはにかみが浮かんでしまっていた。


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その夜、二人は高梨の家で激しい性悦を探求した。
果て疲れた花純は力なくベッドでくてっと横たわる。
その隣には高梨が寄り添っていた。
彼の腕を枕に、花純は充実した快楽の残り香を噛み締めていた。
シーツはシワを寄せて乱れ、精が注がれた薄ゴムも口を縛って散乱している。

「可愛かったよ……花純」

平手打ちの赤い跡が生々しい臀部を優しく撫でながら囁く。
ぴりっと鋭い痛みが一瞬だけ走ったが、優しい手つきは彼女に安らぎを与える。
彼は尽き果てた後の時間もこうして必ず大切にしてくれた。
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