この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽の奴隷
第17章 闇と光
恐怖で硬直した花純の固い身体を感じ、立山はソッと身体を離した。
「冗談だ。いきなり押し倒したりはしねぇから……まあ座れよ」
「はい」
花純の前に缶のままのビールを置くと、彼は自分の分のプルタブを開け、ぎゅうっと喉を鳴らして煽った。
「で、高梨について聞きに来たんだろ?」
「そうです」
彼女はプルタブを開けず、缶を軽く握ったまま頷いた。
「私が……高梨さんを駄目にしてしまっているのではないかと……」
花純は震える声で説明を始める。
芸術家の繊細な悩みは芸術家しか分からないのかもしれない。
そう考えた時、花純には立山の顔が浮かんだ。
だから貰った名刺に電話をし、訪れることを決めた。
高梨が官能小説以外のものを書いたこと、そしてそれが彼の魅力を発揮出来ていないものであること。
それら全てをすがるような思いで語った。
「冗談だ。いきなり押し倒したりはしねぇから……まあ座れよ」
「はい」
花純の前に缶のままのビールを置くと、彼は自分の分のプルタブを開け、ぎゅうっと喉を鳴らして煽った。
「で、高梨について聞きに来たんだろ?」
「そうです」
彼女はプルタブを開けず、缶を軽く握ったまま頷いた。
「私が……高梨さんを駄目にしてしまっているのではないかと……」
花純は震える声で説明を始める。
芸術家の繊細な悩みは芸術家しか分からないのかもしれない。
そう考えた時、花純には立山の顔が浮かんだ。
だから貰った名刺に電話をし、訪れることを決めた。
高梨が官能小説以外のものを書いたこと、そしてそれが彼の魅力を発揮出来ていないものであること。
それら全てをすがるような思いで語った。