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快楽の奴隷
第17章 闇と光
洋館の中は豪華な調度品や館の主が好んで行ったハンティングの剥製などが置かれていた。
花純は観光客さながらにはしゃぎ、沢山の写真を撮る。
その姿があまりにも楽しそうで、普段はこういったところでも静かな高梨も盛り上がった。
そして二人は一番の目当てである衣装を着替えて記念撮影できる洋館までやって来ていた。

「やっぱり俺はいいよ」
「駄目です!! ちゃんと衣装選んでください!!」

照れる高梨の腕を引き、レンタル衣装を選ばせる。

「あー!! これ可愛い!! でもこれもいいなぁ!!」

花純は赤いドレスとチェックのドレスを手に取り、悩む。

「ねえ、どっちがいいと思いますか?」

交互に身体に当て意見を求める。
高梨は真剣な目でそれらを見比べる。

「そうだなぁ……赤い方かな?」
「じゃあそうします!! 高梨さんは?」
「だから俺はいいって」
「往生際が悪いですねぇ。じゃあこれにして下さい!!」


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