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快楽の奴隷
第17章 闇と光
その美しさは彼女の決意から来るものとは、さすがの高梨も気付いてはいなかった。
壊れそうな美しさを、そのまま愛したくて、高梨はそっと優しく包み込むように花純の肩を抱いた。
寄せる力に任せるかのように花純は体重を背後の高梨に預ける。

「花純の匂いがする……」
「やだ……恥ずかしい……」

嫌がる彼女を無視して高梨は鼻先をうなじに寄せ、深く呼吸をした。
涼しい秋の日ではあったが、一日歩いて汗をかいた身体の匂いを嗅がれるのは躊躇いがある。
しかし躊躇うからこそ高梨が興奮する。
胸元がややタイトなニットは一日中その双丘の存在を彼に見せ付けていた。
その柔らかさを確認したくて仕方なかった。
鷹が獲物を捕まえるように荒々しくそれを掴む。

「やっ……」

高梨の愛撫は時に優しく、時に激しく変化し、形骸化されたルーチンワークに陥っていない。
激しい始まりに花純は早くも下腹部に火を灯してしまう。
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