パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 闇と光

いじらしいようで、はしたなくも見えるその姿に高梨は苦笑する。
やがて腰の上下は大きくなり、臀部と腰骨がぶつかり音をたてる。
二人は吐息だけ漏らし、言葉は伝えあわず、代わりに見詰めあう。
情の高ぶる時に交わす言葉はどこか白々しくなりがちなことを二人とも分かっていた。
そして言いたいことを全て目で伝達しようと見詰めあえば、言葉以上にロマンチックになることも知っていた。

花純が手を伸ばすと高梨が察してその手に指を絡めて握る。
高梨が顎を上げれば花純は唇を重ねた。
舌を絡めて愛を確認しあう時も目は開けたままだった。
立て続く絶頂を数えるのも諦めた頃、高梨が負けて無言を破った。

「いき、そうだ……」
「はい……」

彼の精子をお迎えに上がるごとく、花純の腰は激しさを増した。

「いやっ……そうじゃなくてっ……」

生身の接続。せめて抜いて放とうと高梨が身体を捩らせ腰を引く。
しかし花純の身体が追撃し、逃さない。