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快楽の奴隷
第18章 なくして、得るもの
高梨はデビュー以来官能小説一筋を貫き、作品を創り上げてきた。
出逢って間のない頃、花純は高梨に訊いたことがあった。
なぜ官能小説以外は書かないのかと。
花純は今でもその時の高梨の回答を覚えている。
「小説というものは読んだ人間に何らかしらの影響を与えなくてはならない。感動であったり、喜びであったり、悲しみであったり。俺は読んだ者を淫靡な気持ちにさせたい。
文章を読んで胯間を熱くさせる。それは読んだ者を泣かせるということと比べて劣ることだとは思っていない。それなのに世間では官能小説と言えば下に見られ続けてきた。俺はその常識を変えたい。だから官能小説だけを書き続けているんだ……」
高梨の官能小説への愛。
それを知らされて花純はより一層彼に惹かれた。
出逢って間のない頃、花純は高梨に訊いたことがあった。
なぜ官能小説以外は書かないのかと。
花純は今でもその時の高梨の回答を覚えている。
「小説というものは読んだ人間に何らかしらの影響を与えなくてはならない。感動であったり、喜びであったり、悲しみであったり。俺は読んだ者を淫靡な気持ちにさせたい。
文章を読んで胯間を熱くさせる。それは読んだ者を泣かせるということと比べて劣ることだとは思っていない。それなのに世間では官能小説と言えば下に見られ続けてきた。俺はその常識を変えたい。だから官能小説だけを書き続けているんだ……」
高梨の官能小説への愛。
それを知らされて花純はより一層彼に惹かれた。