この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
快楽の奴隷
第18章 なくして、得るもの
花純が以前見せてもらった原稿とはまるで違う、妖しく異形な設定だった。
「高梨さんっ……書いてくれたんだ……」
自分の身を呈した行為が彼の創作意欲を駆り立てた。
それだけで身に余るほどの幸せを感じてしまう。
「ありがとうございます……ありがとうございます……」
殺しきれない声が嗚咽となり溢れていた。
まるで子を身籠った母のように花純の目には幸せと安堵が浮かぶ。
彼を愛せて幸せだった。
心の底からそう感じていた。
全て捨てて、新しい一歩を歩めた。
肩の力が抜ける。
これで自分の愛はようやく結ばれた。
「高梨さん……」
自分の選択は間違っていなかった。
そうはっきりと思える。
これで本当に、高梨さんの元から離れられる。
胸が張り裂けそうなほどに痛いのに、不思議なほどに晴れやかな気持ちになっていた。
「高梨さんっ……書いてくれたんだ……」
自分の身を呈した行為が彼の創作意欲を駆り立てた。
それだけで身に余るほどの幸せを感じてしまう。
「ありがとうございます……ありがとうございます……」
殺しきれない声が嗚咽となり溢れていた。
まるで子を身籠った母のように花純の目には幸せと安堵が浮かぶ。
彼を愛せて幸せだった。
心の底からそう感じていた。
全て捨てて、新しい一歩を歩めた。
肩の力が抜ける。
これで自分の愛はようやく結ばれた。
「高梨さん……」
自分の選択は間違っていなかった。
そうはっきりと思える。
これで本当に、高梨さんの元から離れられる。
胸が張り裂けそうなほどに痛いのに、不思議なほどに晴れやかな気持ちになっていた。