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快楽の奴隷
第19章 快楽の奴隷
「もし本当に逃げたのだったら、ご主人様が亡くなったと聞いてここに来れますか?」

曽根の言葉は彼女の心を柔らかく抱き締め、赦しを与えようとしていた。

「…………最期は……どうだったんですか、高梨さん……」

憑き物が落ちたかのように脱力し、問い訊ねる。

「ニュースでは事故としてますが、実際は自害されました……」

曽根の告白に、花純は動じなかった。
それは何となく、予期していたからだ。

「『或る愛のかたち』が出版され、ご主人様は本当に悦ばれました。小説を出してあんなに悦ばれるご主人様を見るのは初めてでしたよ……」

花純の脳裏に高梨の顔が甦った。
滅多に笑わないが、それだけに笑った時は花純もつられて笑ってしまう、優しい笑顔。

「だったらなぜっ……」

自殺なんて選んでしまったのっ!!
花純の悲痛な声が部屋の空気を震えさせた。


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