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快楽の奴隷
第19章 快楽の奴隷
『幻野イルマ殺し』の真相を語った高梨は、先程までよりは晴れた顔をしていた。
「もちろん官能小説が嫌いなわけではない。それは変わらない。しかしそれに縛られ続けることに嫌気がさしたんだ」
縛られることを嫌う高梨らしさに花純は呆れた笑顔を返した。
「さて、つまらないお喋りはおしまいだ……花純、覚悟は出来ているんだろうな?」
嗜虐に満ちた笑みに、花純の背筋には緊張と恐怖が走った。
「俺を裏切って行方を眩ました代償は高いぞ?」
「わ、私は高梨さんの創作意欲を引き出すためにっ……」
先程悔いた言葉を発してしまった後では、その言い訳はあまりにも空を滑ってしまっていた。
「どうすれば償えるのか、悩んでいたようだったな、花純」
「きゃっ!?」
突如背後から曽根に両腕を取られる。
「すいませんね、沼田様。私としてはご主人様の創作意欲を掻き立てて下さった貴女に感謝さえしてるんですけど……ご主人様の命令とあっては仕方ありません」
「もちろん官能小説が嫌いなわけではない。それは変わらない。しかしそれに縛られ続けることに嫌気がさしたんだ」
縛られることを嫌う高梨らしさに花純は呆れた笑顔を返した。
「さて、つまらないお喋りはおしまいだ……花純、覚悟は出来ているんだろうな?」
嗜虐に満ちた笑みに、花純の背筋には緊張と恐怖が走った。
「俺を裏切って行方を眩ました代償は高いぞ?」
「わ、私は高梨さんの創作意欲を引き出すためにっ……」
先程悔いた言葉を発してしまった後では、その言い訳はあまりにも空を滑ってしまっていた。
「どうすれば償えるのか、悩んでいたようだったな、花純」
「きゃっ!?」
突如背後から曽根に両腕を取られる。
「すいませんね、沼田様。私としてはご主人様の創作意欲を掻き立てて下さった貴女に感謝さえしてるんですけど……ご主人様の命令とあっては仕方ありません」