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快楽の奴隷
第4章 禁忌の絶頂
二時間の残業が終わった頃、社内に残っている人は少なかった。

「じゃあお先に失礼します」
「お疲れ様ーっ……」

課長は難しい顔をし、パソコンを見つめたまま声をかける。
彼が無関心なことを確認してから、その足で彼女はトイレに向かう。
手前が女子で奥が男子トイレとなっている。
廊下に誰もいないことを確認したのち、花純は素早く奥の男子トイレに忍び込んだ。

夜は節電のために電気は消えている。
誰もいないことに安堵し、個室へと飛び込んだ。
逸る気持ちでストッキングとショーツを膝まで下げて、そっとその場所に指を当てる。

「やっぱり……」

その場所はトロッと濡れていた。
残業が終わったら男子トイレでオナニーをしようと決めていたから、そこは期待に満ちてしまっていた。

鞄からリップスティックに模した小型ローターを取り出す。
威力は小さいがバレる恐れが少ないため、お出掛け用にはこれを持ち歩いていた。
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