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快楽の奴隷
第4章 禁忌の絶頂
スマートフォンに導かれて辿り着いた場所は閑静な住宅街にある大きな洋風の家だった。
当然ながら表札には『高梨』と書かれてある。
暗くてよく見えないが、大きな庭はイングリッシュガーデンのようでハーブや薔薇が野趣を残して植えられていた。
美しい外観だけに、その住人の異常性が余計に禍々しさを際立たせていた。
『今からでも逃げ出した方が……』
そう思いながらも花純は震える指で呼び鈴を押してしまう。
しばらくするとインターフォンから声がする。
「鍵は開けてある。入れ」
相変わらず高圧的で有無を言わせぬ口ぶりだった。
花純は躊躇いながらも門を開け、庭を通って玄関のドアを開けた。
家の中からは清々しく甘い薔薇の香りが漂ってきた。
本来ならば心を落ち着かせるような香りなのだが、緊迫した花純には昂らせる効果をもたらしてしまう。
入れと言われてもはじめて来た家だからもちろん勝手もわからない。
当然ながら表札には『高梨』と書かれてある。
暗くてよく見えないが、大きな庭はイングリッシュガーデンのようでハーブや薔薇が野趣を残して植えられていた。
美しい外観だけに、その住人の異常性が余計に禍々しさを際立たせていた。
『今からでも逃げ出した方が……』
そう思いながらも花純は震える指で呼び鈴を押してしまう。
しばらくするとインターフォンから声がする。
「鍵は開けてある。入れ」
相変わらず高圧的で有無を言わせぬ口ぶりだった。
花純は躊躇いながらも門を開け、庭を通って玄関のドアを開けた。
家の中からは清々しく甘い薔薇の香りが漂ってきた。
本来ならば心を落ち着かせるような香りなのだが、緊迫した花純には昂らせる効果をもたらしてしまう。
入れと言われてもはじめて来た家だからもちろん勝手もわからない。