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快楽の奴隷
第4章 禁忌の絶頂
それでも充分に花純には恥ずかしいことであった。

「俺の新刊を発売日に買うくらいだ。ファンなんだろ? 憧れの先生に書いてもらって感謝しろよ」
「それとこれとはっ……」

信じ難い話に反論しようとして、花純はある事実に気がついた。

「だから……私がどうされたいのか、分かったんですね……」
「そうだ。意外と勘がいいな」

高梨は不敵に笑った。

高梨の書いた小説でオナニーをしている花純は、高梨の紡ぎ出す濡れ場に共感を得ている。
むしろそれに倣って自慰をすることさえあった。

つまり高梨が花純の気持ちいい弱点を知ってるのではなく、花純が高梨の文章に影響されていたのだった。

「じゃあ質問は終わりだ。可愛がってやるから服を脱げ」

高梨は高圧的に命じながら肘掛けに肘をつき、花純に笑いかけた。


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