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快楽の奴隷
第5章 二人責め
高梨と握りあっている手は、じっとりと汗ばんでいた。
滑りそうになりながらもそれを強く握る。
再びキスをしながら、高梨は羽根遊びを続けていた。

一方曽根は主人と客人の様子を伺いながら、邪魔にならないように腰を撃つ。
それはまるで快楽を与える道具のように、従順な動きだった。
とはいえ彼も花純の甘襞に擦れる度に蕩けるような快楽を受けている。その忍耐も無限ではない。

「んンッー!!」

苦しみの中で花純は小さな頂点に見舞われる。
その瞬間に舌がぶるっと震え、官能作家を楽しませてしまう。

花純の呼吸に余裕がなくなる頃、曽根は腰を大きく引いて素早くぶつける動きに変わった。

『やっ……死ぬっ……このまま死ぬかもっ!!』

キスで口を塞がれた花純は声も出せずに、心の中で叫んでいた。

高梨はすっと顔を下げて意地悪く笑うと羽根ではなくペン先で乳首をツンッとつついた。

「ああっ!!」

花純の被虐欲が一瞬で点火する。
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