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快楽の奴隷
第6章 ロマンスの書き方
仕事を終えた花純は自宅ではなく、高梨の家へと向かっていた。
今夜は会う約束をしていないが、無性に顔が見たかったからだ。
高梨との関係に不満はない。
恋人という口約束の契りを彼に求めるのは違う気がしていたし、ましてや将来の誓いなど雲を袋に積めて持ち帰ることくらい滑稽なことにさえ思えた。
しかし彼女にはどうしても納得できないことが一つだけあった。
高梨はまだ一度も花純の前で射精をしていない。
それが彼女の心を落ち着かせなかった。
彼が射精しない理由は聞いているし、創作意欲が落ちてしまうなら仕方ないとある程度我慢も出来る。
しかし四度も身体を許し、未だに一度も達してもらえていないのは女としてどこか物足りなさも感じるところだった。
インターフォンを鳴らすと高梨は少し迷惑そうな顔をして現れ、彼女を家に入れた。
「今日は会う約束をしていたかな?」
明らかな嫌味を言われ、花純は申し訳なさに縮こまってしまう。
今夜は会う約束をしていないが、無性に顔が見たかったからだ。
高梨との関係に不満はない。
恋人という口約束の契りを彼に求めるのは違う気がしていたし、ましてや将来の誓いなど雲を袋に積めて持ち帰ることくらい滑稽なことにさえ思えた。
しかし彼女にはどうしても納得できないことが一つだけあった。
高梨はまだ一度も花純の前で射精をしていない。
それが彼女の心を落ち着かせなかった。
彼が射精しない理由は聞いているし、創作意欲が落ちてしまうなら仕方ないとある程度我慢も出来る。
しかし四度も身体を許し、未だに一度も達してもらえていないのは女としてどこか物足りなさも感じるところだった。
インターフォンを鳴らすと高梨は少し迷惑そうな顔をして現れ、彼女を家に入れた。
「今日は会う約束をしていたかな?」
明らかな嫌味を言われ、花純は申し訳なさに縮こまってしまう。