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虹色の楽譜
第7章 紫
「豪だってあのピアノ誰にも弾かせないじゃない。
あなたたち二人はずっと奏くんを待っているのよね」
そう言って響子さんはくすくす笑った。
豪さんはレストランに鎮座するピアノを
調律だけして誰にも弾かせない。
「別に。レストランにピアノ演奏なんかいらないと思っているだけ」
そしらぬ顔をして料理を食べ続けるけど。
「インテリアとしてはスタインウエイは高い買い物ね?」
と響子さんにまた笑われる。
「スタインウエイ?」
相変わらずピアノのことは全く分からない。
「あのピアノのメーカーよ。マンションが買えるぐらいするのよ」
バラしちゃうんだから。と響子さんは笑った。
「ヒッ!なんですかその値段は!」
「ね?インテリアにする値段じゃないでしょ?」
響子さんは楽しそうに食事を続けた。
「待ってるのよ。『世界の小野寺』になった奏くんが弾きに来るその日を。ね?」
「・・・・いやなオンナ」
豪さんはそう言って響子さんの頬にキスをした。
あなたたち二人はずっと奏くんを待っているのよね」
そう言って響子さんはくすくす笑った。
豪さんはレストランに鎮座するピアノを
調律だけして誰にも弾かせない。
「別に。レストランにピアノ演奏なんかいらないと思っているだけ」
そしらぬ顔をして料理を食べ続けるけど。
「インテリアとしてはスタインウエイは高い買い物ね?」
と響子さんにまた笑われる。
「スタインウエイ?」
相変わらずピアノのことは全く分からない。
「あのピアノのメーカーよ。マンションが買えるぐらいするのよ」
バラしちゃうんだから。と響子さんは笑った。
「ヒッ!なんですかその値段は!」
「ね?インテリアにする値段じゃないでしょ?」
響子さんは楽しそうに食事を続けた。
「待ってるのよ。『世界の小野寺』になった奏くんが弾きに来るその日を。ね?」
「・・・・いやなオンナ」
豪さんはそう言って響子さんの頬にキスをした。