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オーバーナイトケース
第3章 不思議な出会い
「だって、すごい偶然ですよ!
このバッグでつながっただけじゃない。
あなたは一つの区切りをつけようと夜の街を彷徨い、
僕はいつまでもけりをつけられない心を癒すために彷徨って・・
行き着いた先が2人ともこのバーで。
そこでこのバッグがきっかけを作った・・いや信じられない・・
ほんとに信じられませんよ」
男の目は、さっきまでの澱みがうそのように澄んでいた。
明るい光を感じさせた。
心の中の整理ができたのかも・・
「きっとこれも何かの縁です・・
よかったら友達になってくれませんか?」
「え?」
「こんな偶然の出会いをはい終わり、なんてもったいないじゃないですか。
そうは思いませんか?」
思うわ・・私も・・
友達になってくれっていうそのセリフ・・
浩介にも言われた同じ言葉。
そこに引っかかったのは一瞬だけ。
戸惑う表情を見せながらも私はケータイを取り出し、
すんなりと電話番号とメールアドレスを教えた。
このバッグでつながっただけじゃない。
あなたは一つの区切りをつけようと夜の街を彷徨い、
僕はいつまでもけりをつけられない心を癒すために彷徨って・・
行き着いた先が2人ともこのバーで。
そこでこのバッグがきっかけを作った・・いや信じられない・・
ほんとに信じられませんよ」
男の目は、さっきまでの澱みがうそのように澄んでいた。
明るい光を感じさせた。
心の中の整理ができたのかも・・
「きっとこれも何かの縁です・・
よかったら友達になってくれませんか?」
「え?」
「こんな偶然の出会いをはい終わり、なんてもったいないじゃないですか。
そうは思いませんか?」
思うわ・・私も・・
友達になってくれっていうそのセリフ・・
浩介にも言われた同じ言葉。
そこに引っかかったのは一瞬だけ。
戸惑う表情を見せながらも私はケータイを取り出し、
すんなりと電話番号とメールアドレスを教えた。