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揺れる恋 めぐる愛
第5章 光明と暗黒
指定したそばのコンビニへ向かって、零れた涙を拭き歩く。
ついたと同時に、見覚えのある車が駐車場に滑り込んできた。
「真帆?!」
「ののか。こんな遅く……
そんな恰好で……
まあいい。とりあえず乗れ」
私は伏し目がちに助手席のドアを開け座席を倒し、後ろに乗り込んだ。
真帆にこの顔を見られたくなかった……
どうせ誤魔化せなくても、今は何も言いたくなかった。
景色は流れるのに、気持ちは先輩のアパートの前で、
誰もいない部屋を見た時のまま。車の中で、後悔ばかりしていた。
クリスマスの夜。
なぜ連絡が取れなかったその時に、先輩の家に行かなかったのだろう?
遠慮しすぎがいけなかった?距離が二人を引き離したのか?
それとも拒絶した時点で終わっていたのか……
ただグルグルと考えていた。
「ののか」
真帆はエンジンを止め、振り向いて目で合図する。
もたつく私を置きさっさと車を降り、部屋に向かう。
私は仕事帰りの格好と荷物のまま、俯いて車を降り後に続く。
部屋に入り、お互いがあの頃のいつもの場所に腰を下ろす。
「何か食べたのか?」
私は俯いたまま首を横に振る。
「何か買ってきたらよかったな。とりあえず、シャワーでも浴びろ。
ちょっと出てくる……」
真帆は立ち上がり、キーを手に部屋を出ていく。
私は言われた通りのろのろと立ち上がり、浴室へ向かう。
ついたと同時に、見覚えのある車が駐車場に滑り込んできた。
「真帆?!」
「ののか。こんな遅く……
そんな恰好で……
まあいい。とりあえず乗れ」
私は伏し目がちに助手席のドアを開け座席を倒し、後ろに乗り込んだ。
真帆にこの顔を見られたくなかった……
どうせ誤魔化せなくても、今は何も言いたくなかった。
景色は流れるのに、気持ちは先輩のアパートの前で、
誰もいない部屋を見た時のまま。車の中で、後悔ばかりしていた。
クリスマスの夜。
なぜ連絡が取れなかったその時に、先輩の家に行かなかったのだろう?
遠慮しすぎがいけなかった?距離が二人を引き離したのか?
それとも拒絶した時点で終わっていたのか……
ただグルグルと考えていた。
「ののか」
真帆はエンジンを止め、振り向いて目で合図する。
もたつく私を置きさっさと車を降り、部屋に向かう。
私は仕事帰りの格好と荷物のまま、俯いて車を降り後に続く。
部屋に入り、お互いがあの頃のいつもの場所に腰を下ろす。
「何か食べたのか?」
私は俯いたまま首を横に振る。
「何か買ってきたらよかったな。とりあえず、シャワーでも浴びろ。
ちょっと出てくる……」
真帆は立ち上がり、キーを手に部屋を出ていく。
私は言われた通りのろのろと立ち上がり、浴室へ向かう。